
2-3月のドトーの日々から…
二刀流という呼称は、この数年スーパースターによってもたらされ、メディアによってコレデモカと喧伝されました。自分も自分自身を表すときに使います。
1990年代、最初のマネージャーさんがよく「みっちゃんはいわゆるプレイングマネージャーだからね、大変だけどスゴイよね」と言ってくれました。これは野球でいうところの、監督をやりながらも選手として活躍した、かつての南海ホークスの野村克也さんや阪神タイガースの村山実さん、近年ですと我がヤクルトスワローズの古田敦也さんや中日ドラゴンズの谷繁元信さん…こういったスゴイかつ、大変なことされた方々を指す肩書きで、もちろんビジネスでも使われる呼称なんでしょうけど、音楽の世界ではどうなんでしょう。
自分はスゴくもなければ、確かに大変ですけど大変なことは成し遂げていないし、ではいつも何をしているかというと…
この40代〜50代、仕事として労力がかかっているその中心は、実はというかやはりというか、編曲家としての働きとなっています。鍵盤を弾きまくったり、わーわーと歌いまくったりという、皆さまに直接観て感じていただくのは、例えば、ひと公演90分から2〜3時間…あ、4〜5時間とか、独りではやりますが、確かに…
皆さまには、大体そのようなひと区間で、演奏する自分をご覧いただいたアゲクに、そこからたくさんの何かを感じ取っていただいているのかな…と思います。
その場面でいえば、そのタメの準備の編曲があります。複数名の公演では、そのタメの楽譜を作ったり、あらかじめ決めておいた方向性に基づいたり、リハーサルの現場でヒラメいたりしながら現場を仕切っていく。
あるいはレコーディング案件では、依頼されたあらゆるタイプの楽曲を、日にち、時間をかけて、実際の音を重ねていく編曲。むかーしむかしからやってることではございますが、これが大変で、1曲につき、5〜10日かけてプリプロダクションと呼ばれる、デモ音源作りがあり、クライアントさんからそれに対してOKをいただけたら、実際の録音のメンバーを決めて、スタジオで演奏してもらったり、デモの仮で入れた音を、本チャンで使えるより良いプロの音に差し替えたり、歌い手さんがいらっしゃる場合は、ボーカル録音にお付き合いしてディレクションなどもしたり、全部音が入りきったら、ミキシングエンジニアさんにそれらの音のバランスをとってもらったりして、音をまとめてもらう際に、方向性付けの意見を伝えたり、より良いアイディアをヒラメかせたり、演奏の気になるところは編集をしたりして、最終的にミックス音源が仕上がります。
コレが、結構な日にちを要しまして…
例えばこの3月アタマにすべて終了した石井竜也さんのニューアルバムにつきましては、早いものでは昨年の夏あたりから徐々に、石井さんから新曲メロディーが録音された音源(入っているのはヴォーカルのみ)と、楽曲の方向性に関する詳らかな長文メッセージをいただき、それを読み込みつつもしばらく寝かし、時間をみつけアレンジにとりかかり、プリプロを行い、楽曲構成をまとめた、かなり本チャンに迫ったデモ音源が、9〜12月にでき、そこからご本人が作詞をして、仮歌をとって、また歌詞を書き換えたりなどして、2月にアレコレソレコレ、ぜーんぶを録音。この期間で、計5曲を担当しました(昨年初夏に録音していた曲もふくめて計6曲参加となっています)。
編曲の仕事でいえば、同じように大変なのが、オーケストラアレンジです。楽器の数が明らかに多いのと、それら全てを、専門的な楽譜として作成しなくてはなりません。つまり、バンドメンバーに大体の雰囲気を口頭で伝え「あとはもう好きにカッコ良くして〜」では通じない。通じないというより、譜面に表記していないことは演奏してもらえません。「あとはもう好きにカッコ良くして〜」を楽譜に置き換えて、カッコ良くなる全てを書き込まなくてはならず、しかし逆にいうと、書き込まれたものを、キチッと読み込んでいただき、それを素晴らしい演奏で表現していただけると、大きな感動があるし、素晴らしい奏者と出会えるヨロコビもあるし、同時に「好きにカッコ良く」書かれた楽譜に対しても賞賛をいただくことがあり、それも大いなるヨロコビ、今後の作編曲家としてのかけがえのない糧となります。
更にいうなら、プロのオーケストラさんは大きな組織であり、楽譜も早めに提出しなくてはならないし、微に入り細にわたり意識を注ぎこんで、準備してもしたりない。編曲期間は、どこにいてもずーっと楽譜と対面したまま、書いては直し直しては書き加えの時間が永遠と過ぎていきます。まぁ、自分としましてはそういうお仕事は、かなり向いていると思っておりますが♪
さて、2025年ももう3月半ばを迎えます。巷ではもう、この秋、冬、年末のスケジュール、また、2026年の予定なんかも動きはじめています。
昨年からこの2月まで、石井さんのレコーディング案件が引き続き、同時にオーケストラものが、2月の「EARTHMIND 2025」、3月の札幌交響楽団さんとの公演、いずれも石井さん関連。つまりオーケストラ案件がふたつも。
そんなこの期間に、ル・キャーンズ・フェブリエ2025.2.15 – 誤字に夢中もありました。あれ、タイトルが変わっちったか。皆さんから、たくさんの思い違い案件を送っていただき、皆で笑い、うなずき、そしてまた、ライブに来られないという何人もの方からも、たくさんリクエスト曲をいただき、歌い奏でました。
ハモカンでは、博多でヴァレンタインライブもありました♪小一時間のフリーライブでしたが、いつも通りにタップリと♪
相変わらずの、14年目の二人旅ツアーも始まっています。相変わらずの、楽しいほのぼの、それでいてエイヤーってな感じのライブツアーです♪
HOBO月刊♪ピアノうたは、4月にまた、いごこち最高のMAMEHICOにて♪たったひとり、いつも以上にのんびりとした様相で…春の風来坊したいと思っています。気が早いですが、6月公演は、♪ピアノうたですが、♪ピアノびとにもなって、しかも、ピアノトリオでジャズしようと考えています。まずは、417の良いなの木曜夜、お待ちしています♪
筋トレは、昨年10月から数え、6ヶ月目に入っています。2月からは、それまで完全カットしていた、ご飯やおそば、果物、和菓子がカイキンになりまして、ケッコウにケッコウ食べまくっています!!!筋力をつける期間に入っているので、トレーニングもキツイですが、いろいろ調子が良いので、続けています♪
ということで、今回はパスワードなしで、お送りいたしました。今月は、かなり深めの話題も続けようと思っていますので、そんなような記事の閲覧の際はカギ🔑がつきます。ドウゾ4649♪
こちとら、花粉症もほとんど症状はでず、です。結果的に小麦粉を食していないので、そのおかげかもしれませんなぁ。
さてさてこれからは寒暖差が激しい時期となります。皆さま、ドウゾお元気でお過ごしくださいませ♪
2025.3.12 Kenichi Mitsuda
[EARTHMIND ORCHESTRA 2025]
1st Violin:柳原有弥(Concert Master)/ 安田陽彦 / 菅野千怜 / 加藤大貴 / 大江沙耶 / 和泉晶子
2nd Violin:納富彩歌 / 大島 淳 / 佐藤瞳子 / 淵野 日奈子
Viola:二木美里 / 柴田春音 / 武市華奈
Violoncello:柏木広樹 / 森 義丸
Contrabass:玉木寿美
Flute & Piccolo:沢野茜 / Oboe & Cor Angrais:小瀧 綾 / Clarinet & Bass Clarinet:篠塚恵子
Harp:三谷真珠子 / Percussion:新田初実
Drums & Percussion:新村泰文 / Bass & Chorus:土井孝幸 / Guitar & Chorus:長谷川友二 / Back Ground Vocal:ゆうき / Piano, Keyboard, Chorus & Arrangement:光田健一
Vocal:石井竜也
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